2010-10-02-Sat 
毎朝、スカイツリーに向かって誇らしげに歩いている土方スタイルのお兄さん方が印象的です
幼少時代よりお世話になっている「梅の湯」という銭湯に、久しぶりに行きました
露天風呂に浸かっていると、御老人たちが何やら愚痴をこぼしています
A:「腰が痛くてね。」
B:「ヘルニアかい?」
A:「医者はもう良くならないとさ。歳だから仕方ないって、何を聞いてもこの答えの繰り返しだ」
B:「どんな治療してるんだい?」
A:「湿布を貼って終わりさ。たまに注射するくらいで、なにも変わらんよ」
B:「通う必要ないじゃんか」
A:「それでも行かなきゃ、悪くなる一方だと言われたら足を引きずってでもいかなきゃならん」
B:「全く、医療ってーのはいい商売だな。治りもしない老人相手にはテキトーに対応しときゃいいんだから。それでも我々は医者に罹らなきゃいかんのだからなぁ...虚しいね」
ずっと黙って、聞いてました
よく聞くような話でついつい流してしまいそうな話ですが、
話を聞きながら、ちゃんと考えてみました
「老人だから仕方がない」
こんな説明で、一体何人の人が納得できるのでしょうか
老人になることがまるで悪いかのような説明にも聞こえます
「もう治らないから」
そう言い放たれただけでは、誰もが心を痛めます
私たち医療従事者は、時に患者さんに辛い現実を話さなければいけない場面も沢山あります
しかし、辛い思いをさせた以上に、勇気や生きる希望を与えることも必要なのではないでしょうか
治らないは、治せない
治せないなら、何をしても意味がない
負の連鎖です
ではなく、
治らないなら、治そう
治そうとすれば、治す勇気が生まれる
前に進む勇気が生まれる
医者にさじを投げられても、これまで何人もの人間が奇跡を起こしてきました
皆さんも、一度は奇跡の話を耳にしたことがあると思います
だから、絶対治せないとは言い切れないはず
「治らない」は科学的根拠からものを言っているのではなく、自分に治せる技量がないだけで、単なる言い訳です
私たち医療従事者が「治らない」「歳だから」と言ってしまったら、患者さんに何が残りますか?
残るのは、「絶望」です
医療は何のためにあるのか
命を救うためにあります
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